「自分らしいお金の使い方」に近道はありません。
日々の積み重ねの中で、少しずつ、確実に見つかっていくものです。

そのために私が大切にしているのが、
**「いちいち立ち止まって考えること」**です。

・この支出は本当に価値がある?
・このお金は生活を豊かにしている?
・もっと良い使い方はない?

こうした問いを、買い物のたびに自分に投げかけます。

正直、面倒です。
でも、この「いちいち」ができるかどうかで、
将来の幸福度は大きく変わると感じています。

立ち止まって考えることで、
本当に大切にしたいものや、自分にとっての幸せが見えてくるからです。

他人や社会に与えられた価値観ではなく、
自分の価値観で選べるようになる。
そして、穏やかな自信が育っていきます。


■豊かさとは何か

豊かさとは、人と比べて決めるものではありません。
自分の軸で生きられているかどうか。

「人はそう感じるのか。じゃあ自分はどうだろう?」

そうやって考え続けることは、手間のかかる作業です。
でも、それだけの価値があります。

家計管理とは、単なる節約ではなく、
自分らしさを見つけるプロセスなのだと思います。


■私の買い物MYルール

私は、買い物のたびに次の3つを自問自答しています。


Q1:買う余裕はあるか?

「手元のお金で買える」と
「余裕をもって買える」は全く別です。

客観的に判断するために、ひとつの目安として

・毎月使っていいお金は手取りの8割まで
・大きな買い物は貯金総額の5%まで

といった基準を持っています。

もし毎月、収入のすべてを使っているなら、
それは余裕のある消費ではなく、
将来を切り崩しているだけかもしれません。


Q2:いくら稼げばいいのか?

例えば、10万円のものを買うとします。
でも、10万円稼げばいいわけではありません。

税金や社会保険料を考えると、
実際には12万〜13万円ほどの収入が必要になります。

つまり、その買い物の裏には、
それだけの労働と負担があるということ。

「そこまでしてでも欲しいものか?」
と考えるようにしています。


Q3:どれくらいの時間と交換しているか?

時給1,000円の場合、
3万円の買い物には約40時間近い労働が必要です。

お金は、時間のかたちを変えたもの。

「自分の人生の時間をこれだけ使ってでも、
手に入れる価値があるか?」

そう問い直すことで、
衝動買いはぐっと減ります。


■最後に

お金の使い方には、正解がありません。

だからこそ、
「いちいち考える」ことが大切です。

遠回りに見えるかもしれませんが、
その積み重ねが、
確実に自分に合った使い方へと導いてくれます。


ある書籍の中で、こんな言葉が紹介されていました。

「人は高価なものを手に入れることで、
尊敬や称賛を得られると思いがちだ。
でも実際には、それで得られることはほとんどない」

本当に欲しいものは、モノそのものではなく、
その先にある感情なのかもしれません。

だからこそ、
他人ではなく、自分に問い続ける。

それが、
自分らしいお金の使い方につながっていくのだと思います。