資産形成は「増やす」だけじゃない。S&P500一本だった私の考え方が変わった理由
ライフプランは人生の土台。分配金は人生の余白。
これは、投資を続ける中で、私がたどり着いた一つの答えです。
以前の私は、「どうすれば一番お金が増えるか」を考えることが、資産形成だと思っていました。
だから新NISAでは、積立投資枠も成長投資枠もS&P500を中心に積み立てています。
その考えは、今も変わりません。
わが家の資産形成の中心は、これからもS&P500です。
でも、投資を続ける中で、一つだけ考え方が変わりました。
それは、
資産形成は、お金を増やすことだけが目的ではない。
人生の選択肢を増やすことも、同じくらい大切なのではないか。
そう思うようになったのです。
資産は増えていく。でも、お金は入ってこない
S&P500の投資信託は、本当に優れた商品だと思っています。
長期で積み立てを続けることで、資産を着実に育てていける可能性があります。
一方で、投資信託は基本的に売却しない限り現金収入は生まれません。
もちろん、老後になれば必要な分だけ取り崩して使えばいい。
それが長期投資の基本的な考え方です。
だから不満があるわけではありません。
ただ最近、ふと考えるようになりました。
「資産を取り崩して使うだけではなく、資産そのものが収入を生み出してくれたら、どんな気持ちになるのだろう。」
その問いが、私の考え方を少しずつ変えていきました。
ライフプランは人生の土台。でも人生には余白も必要
家計管理を始めてから、ライフプランの大切さを実感してきました。
教育費。
老後資金。
住まい。
将来のお金を見える化し、計画的に準備することは、家計を整えるうえで欠かせません。
でも、人生は計画だけではできていません。
子どもと急に出かけたくなる日。
夫婦で少し贅沢なランチを楽しみたくなる日。
読みたかった本を買って、新しい学びを始める日。
そんな「予定していなかった幸せ」も、人生にはたくさんあります。
私は、それを人生の余白と呼びたいと思っています。
もし半年に一度、分配金が入ったら。
その年は再投資してもいい。
家族旅行の足しにしてもいい。
子どもとの思い出に使ってもいい。
大切なのは、「こうしなければいけない」と決めることではなく、その時々で、自分たちにとって一番価値のある使い方を選べること。
その自由さもまた、資産形成の魅力なのではないかと思うようになりました。
そこで気になったのがJ-REITでした
そんなキャッシュフローを生み出す資産として、私が興味を持ったのがJ-REITです。
最初に目を引かれたのは、高い分配金利回りでした。
でも調べていくうちに、疑問が生まれます。
「なぜ、こんなに高い分配金を出せるのだろう?」
そこからJ-REITの仕組みを調べ始めました。
利益の多くを分配することで税制上の優遇を受けられること。
運用会社やスポンサー企業にも、それぞれ役割とメリットがあること。
高い分配金には、利益を内部留保しにくいという特徴もあること。
以前の私なら、「利回りが高いから良さそう」で終わっていたかもしれません。
でも今は、「誰が運営し、どんな仕組みで利益が生まれているのか」まで知りたくなりました。
投資を続ける中で、銘柄を見る目だけではなく、物事を見る目も少し変わってきたように思います。
私が住宅系REITに注目している理由
J-REITには、オフィス、ホテル、物流施設、商業施設、住宅など、さまざまな種類があります。
その中で、私が注目しているのは住宅系REITです。
人は景気が悪くなっても、住む場所は必要です。
また、マンション価格の上昇によって、「買う」より「借りる」という選択をする人も増えています。
もちろん未来は誰にも分かりません。
それでも私は、住宅は比較的安定した需要が期待できる分野ではないかと考えています。
だから利回りだけではなく、スポンサー企業や保有物件の質、長期的な安定性も含めて判断したいと思っています。
実は、「未来の選択肢」を増やしたいと思っています
今回、J-REITを取り入れようと思った理由は、もう一つあります。
それは、「いつかやってみたい」と思ったことに、すぐ動ける自分でいたいと思ったからです。
例えば、読みたい本に出会ったとき。
「この資格を勉強してみたい」と思ったとき。
家族で「今度ここへ行ってみよう」と話が弾んだとき。
そんな瞬間に、「まずはお金を貯めてから」と考えるのではなく、「やってみよう」と思えたら、人生はもっと豊かになる気がします。
もちろん、そのためのお金を毎月の家計から準備する方法もあります。
でも、資産が生み出した分配金が、その背中を押してくれたら。
学びに使ってもいい。
家族との思い出に使ってもいい。
もちろん、再投資して未来の余白をさらに育ててもいい。
あらかじめ使い道が決まっていないお金だからこそ、その時の自分や家族にとって、一番価値のあることに使える。
私は、その自由さに魅力を感じています。
もちろん投資なので、元本保証はありませんし、分配金も将来にわたって約束されているものではありません。
それでも、資産が少しずつキャッシュフローを生み出してくれる仕組みは、お金を増やす以上の価値があるように思えます。
それは、人生に余白をつくり、未来の選択肢を増やしてくれる仕組みだからです。
まとめ
今回J-REITを取り入れようと思ったのは、S&P500が悪いからではありません。
むしろ、これからもわが家の資産形成の中心はS&P500です。
その土台があるからこそ、
資産から収入を生み出す仕組みを持つこと。
株式とは異なる資産を取り入れること。
人生に余白をつくること。
そんな新しい一歩を踏み出してみたいと思いました。
資産形成は、お金を増やすことだけが目的ではありません。
将来への安心を育てること。
人生の選択肢を増やすこと。
そして、その時々で、自分や家族にとって一番大切なものを選べること。
それもまた、豊かな資産形成なのだと思います。
これからも、自分の庭を少しずつ育てるように、資産も、暮らしも、豊かさも育てていきたい。
そして、その庭から生まれた実りを、その時々の自分や家族にとって、一番大切なことに使っていきたいと思います。
ライフプランは人生の土台。
分配金は人生の余白。
今の私には、この言葉がとてもしっくりきています。
